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2011-07-14

相棒 7-18 悪意の行方

今回の右京の相棒は陣川(原田龍二)だが、彼は相変わらず人騒がせである。冒頭、右京と一緒に倉庫に監禁されてしまうのだが、陣川は右京の足を引っ張ってしまう。そして、また女性に惚れてしまう。結局、彼女は犯罪者だったので、失恋という結果に終わるのだが・・・

陣川は刑事としては失格だが、人間性は悪くないので彼を応援したくなる。今回笑えたのは、掲示板の内容だ。とても理解できないものだが、聞くとつい笑ってしまう。また陣川が過去に勝手に特命係を名乗って捜査をしていたせいで、右京がとばっちりを食らう結果になるところが面白い。でも以前、右京が嘘をついたせいで亀山がとばっちりを食らったこともあったが・・・(笑)

相棒 7-18

2011-07-12

ムカついた

今日渡鹿のセブンイレブンの前を通っていたら、車が合図なしで左折(自分から見たら右折)してきたので危うく轢かれそうにそうになった。しかも運転手は携帯をかけていたので、非常に腹が立った!運転中に携帯をかけるのはやめてほしい!

みなさんも運転中は携帯をかけないように手(パー)

2011-07-07

伝わらない愛情

最近母がおじいちゃんのことで悩んでいる。おじいちゃんは相手を心配するあまりに、相手を説教してしまい、余計に落ち込ませてしまうので、母はもちろん、叔父からも敬遠されている。しかしおじいちゃんは自分が人を傷つけているという自覚はなく、むしろ自分は正しいと思い込んでいる。だからおじいちゃんは相手から咎められても、聞く耳を持たず開き直る。おじいちゃんには悪意がないから、なお質が悪い。

おじいちゃんに愛情があるのは間違いない。しかし、残念なことに愛情のかけ方が間違っているようだ。だから相手に愛情が伝わらないので、相手から敬遠されてしまう。

皮肉にもおじいちゃんから学んだことは、「愛情のかけ方を間違えれば、愛情は伝わらなくなる」ということだ。おじいちゃんは母や叔父から敬遠されていて、おばあちゃんさえもおじいちゃんに手を焼いている。おじいちゃんは死ぬまで他人から理解されてもらえないのでは、と心配になるが、誰の手にも負えそうにない。唯一の救いは、おじいちゃん本人が他人から敬遠されてないことに気づいてないことだ・・・

2011-07-02

「十三人の刺客」

監督:三池崇史
出演:役所広司 山田孝之 伊勢谷友介 松方弘樹 伊原剛志 沢村一樹 古田新太 高岡蒼甫 六角精児 稲垣吾郎 市村正親など

感想
出演は上記に挙げた通り、非常に豪華で、脇役の松本幸四郎や吹石一恵、岸部一徳なども良い。日本の映画は役者だけが豪華なのに、中身が薄っぺらなものが多すぎるが、これは中身もちゃんとしたものである。

前半は斉韶の非道や両手両足を切られた少女の容姿など、見るに耐えられないものがあるが、徐々に娯楽時代劇として楽しめる。この映画では斉韶を暗殺するために雇われた武士たちは勝つためには手段を選ばないが、死ぬ気で戦っているので、その点は武士らしいと言えよう。

役所広司はもちろん、山田孝之、伊勢谷友介、松方弘樹、伊原剛志が良い味を出している。特に伊原剛志の殺陣シーンは非常に印象的だ。あと役所広司演じる島田新左衛門と市村正親演じる半兵衛の対比が見所だ。新左衛門は反骨的な武士だが、半兵衛は主君に忠実な武士と、お互い正反対なので、敵として戦い合わなければならないのだが、両者とも誇り高き武士であることは間違いない。半兵衛を斬ったが、彼の死を何とも思わない斉韶を非難する新左衛門が印象に残る。

それにしても落合宿庄屋を演じた岸部一徳が非常に滑稽だ。彼が人にへつらうところがおかしく、また彼が伊勢谷友介演じる小弥太にレイプされるところは笑わずにいられない(笑)。岸部一徳にはやや役不足なようだが、彼じゃなければ笑いをとれなかっただろう(笑)。

個人的に吹石一恵はあまりきれいだとは思わないのだが、この映画での彼女はきれいだった。彼女は眉が濃いので、時代劇の女性を演じるのは良かったと思う。結末がよく分からないのだが、その後、新六郎(山田孝之)が彼女と幸せに暮らせることを祈った。

2011-07-01

「座頭市」

監督:北野武
出演:ビートたけし 浅野忠信 夏川結衣 大楠道代 ガダルカナル・タカ 石倉三郎 柄本明 岸部一徳



感想

この映画の監督は北野武だが、台詞が多い。従来の彼の映画は台詞が少ないので、退屈してしまうことがあるが、その点でこの映画は一線を画していると言えよう。しかし、この映画には笑えるところもあるので、その点は彼の映画らしい。


ビートたけしはもちろん、大楠道代や岸部一徳が良い味を出していた。ガタルカナル・タカも意外に良かった。特に岸部一徳は悪役を演じているのだが、子供を笑わせようとする一面がある。これには思わず笑ってしまい、その悪役がありふれたものではなく、人間味のあるところが非常に斬新的だ。


ガダルカナル・タカが登場した瞬間は不安を覚えたのだが、彼が雰囲気を壊さない程度に笑いを取っていたので良かった。彼が男三人組から叩かれるところはツボにはまる。


映画のあらすじは分かりやすいので、退屈しなかった。全体的に殺陣のシーンが多いのだが、それほど残虐ではないし、雰囲気が暗いわけでもない。笑えるところもあるのだが、メリハリがついているので、白けることなく最初から最後まで見ることができた。


この映画が良かった思う理由は、思ったほど浅野忠信演じる用心棒が市にとって大きな存在ではなかったところだ。彼は妻が病に冒されており、ただの雇われの身であって、根っからの悪人ではない。もしも彼が市にとっての最大の敵であったなら、この映画は大したものではなかっただろう。


ちなみに近年の日本映画は役者だけが豪華なのに、中身のないものが多い。しかし、この映画は違う。一見、柄本明の役柄は大したものではなさそうだが、最後の最後で見事に騙されてしまった。この映画は役者だけが豪華ではない。中身もちゃんとあって、登場人物一人一人が入念に描かれている。この映画が海外でも評価されているのは分かる気がする。


最後のタップダンスが印象に残る。個人的にミュージカルは好きじゃないのだが、あのタップダンスは素晴らしいと思う。ただ1つ引っ掛かるのは、市が金髪である点だ。まあでも気にしないことにしよう・・・

2011-06-25

相棒 7-12 逃亡者

感想
この話では犯罪人引渡し条約について述べられる。犯罪人引渡し条約とは、外国で犯罪を犯した人物を祖国へ引き渡すというものだ。驚くことに日本はこの条約をアメリカと韓国としか結んでいない。だからその2カ国以外で邦人が犯罪を犯しても、日本は裁くことができない。この話では日本と犯罪人引渡し条約を結んでいない国の人間が日本で犯罪を犯すので、犯罪人引渡し条約について考えさせられる。

今回、右京はほぼ単独で捜査を進めるので、やや暴走気味である。特に刑事部長に反論するところが印象に残る。亀山薫がいたころにはそのようなことはあまりなかったのだが、どうも右京は彼がいなくなってから変わってしまったようだ。右京は亀山がいたころは自分をコントロールできていたのだろう。だから右京は彼を最高の相棒として認めていたのかもしれない。

この話で登場した左刑事は右京以上に暴走していた。そのような性格なので伊丹とは対立していたのだが、伊丹とはそりが合わないわけではなかったようだ。伊丹が最後に左に「おまえみたいな馬鹿、嫌いじゃない」と言っていたとき、彼の脳裏にはあの男が映っていたのかもしれない。

それにしても官房長は相変わらず回転寿司には不慣れなようだ。でも刑事部長でも頭の上がらない存在なので、警察組織の人間としての威厳があるのは確かだ。

2011-05-25

瞳の奥の秘密 El secreto de sus ojos

あらすじ
刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、有り余る時間を使って、彼の人生で未だ忘れることの出来ないある殺人事件を小説にしようと決意する。そしてかつての職場を訪ね、当時の彼の上司で、今では検事に昇格している女性イレーネと再会を果たす。2人が関わった事件が起きたのは、25年も前の1974年。銀行 員の夫リカルドの最愛の妻が自宅で暴行殺害された事件。やがて捜査は暗礁に乗り上げ、そのまま1年が経った頃、ベンハミンは駅で容疑者発見に執念を燃やす リカルドを偶然目にする。その姿に触発され、イレーネとともに捜査を再開したベンハミンは、ついに事件の核心へと迫るのだったが…。

映画を見る前に(*ネタばれ注意
1974年、アルゼンチンでは当時の大統領のホアン・ペロンが死去し、彼の妻だったイザベル・ペロンが副大統領から大統領に昇格した。しかし、彼女は困難な政局を乗り切れず、1976年にはビデラ将軍のクーデターにより失脚してしまう。

この映画はペロン大統領の死去が背景にあって、当時アルゼンチンは政局が不安定になっていて、おそらく超法規的措置によって犯罪人が野放しにされたと考えられる。だからこれが理由で、ベンハミンは容疑者を起訴できなかったと考えられる。この映画はアルゼンチン人以外にはわかりにくいところがあるので、この映画を観る前にアルゼンチンの歴史をかじったほうが良い。

感想*ネタばれ注意

映画自体は非常に良いものだと思うのだが、前述のようにわかりにくいところがいくつかある。しかし、作品の完成度は高いと思う。特にビジュアルが良く、人物と背景の対比(コントラスト)が良く、ビジュアル的な面は非常に素晴らしいと思う。またリカルドの瞳の描写が印象的で、この映画の伏線という大事な役割を果たしている。

もうひとつ印象に残るのはエレベーター内でイシドロがベンハミンとイレーネに銃を見せることで2人を脅かし、挑発するところだ。たとえ無実の罪を着せられたとしても、あのような真似はしないだろう。この時点で彼が犯人だという確信が持てた。 なお話の結末については割愛させていただきます。

2011-05-21

相棒 8-14 「堕ちた偶像」

感想
この話もなかなか良かった。右京と尊はたまきのお見舞いに行ったときに、少女と出会ったことである事件を知ることになる。いかにも相棒らしい話である。

少女が国会議員の男を見たと言うが、少女の母親は信用しない。確かに根拠がないから信用できなくてもおかしくないのだが、固定観念にとらわれない右京にはそうはいかない。母親は人間らしい一方で、固定観念にとらわれてしまう人間としての弱さもある。

ちなみにこの話は4-17「告発の行方」に似たところがある。あの話にも、自分の信念を貫き通そうとするあまりに命を落としてしまった新聞記者がいた。右京は、真実を追い求めることで、死者の無念を晴らそうとする。たとえ何か善意の目的を果たすためであれ、誰かが犠牲になることを彼は許さない。この話で正義感が強く、信念を貫く人間が馬鹿を見ることはないと思えるところに救われた。

2011-05-19

相棒8-7 「鶏と牛刀」

感想
シーズン8はあまり面白い話がないけど、これは良かった。話は年金横領の話だから、やや複雑だけど、最後辺りで話の内容をだいたい理解することができた。今回は小野田官房長が官僚に制裁を加えるところが印象深い。彼が最後に官僚に制裁を加えたのは「レベル4 後半」と時だった。彼は自分の上司であれ、上の立場にいる人間であれ、罪を犯した人間には容赦がない。杉下右京のような絶対善ももちろん素晴らしいが、官房長のようなアンチ・ヒーローにも魅力を感じる。

それにしても相変わらず右京と官房長が食事をしながらやりとりするところは面白い。今回は神戸尊が2人のやりとりを盗み聞きして、それもまた面白い。一方で伊丹たちが最後に被害者の元婚約者に会いに行くところが印象に残る。