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2011-05-21

相棒 8-14 「堕ちた偶像」

感想
この話もなかなか良かった。右京と尊はたまきのお見舞いに行ったときに、少女と出会ったことである事件を知ることになる。いかにも相棒らしい話である。

少女が国会議員の男を見たと言うが、少女の母親は信用しない。確かに根拠がないから信用できなくてもおかしくないのだが、固定観念にとらわれない右京にはそうはいかない。母親は人間らしい一方で、固定観念にとらわれてしまう人間としての弱さもある。

ちなみにこの話は4-17「告発の行方」に似たところがある。あの話にも、自分の信念を貫き通そうとするあまりに命を落としてしまった新聞記者がいた。右京は、真実を追い求めることで、死者の無念を晴らそうとする。たとえ何か善意の目的を果たすためであれ、誰かが犠牲になることを彼は許さない。この話で正義感が強く、信念を貫く人間が馬鹿を見ることはないと思えるところに救われた。

2011-05-19

相棒8-7 「鶏と牛刀」

感想
シーズン8はあまり面白い話がないけど、これは良かった。話は年金横領の話だから、やや複雑だけど、最後辺りで話の内容をだいたい理解することができた。今回は小野田官房長が官僚に制裁を加えるところが印象深い。彼が最後に官僚に制裁を加えたのは「レベル4 後半」と時だった。彼は自分の上司であれ、上の立場にいる人間であれ、罪を犯した人間には容赦がない。杉下右京のような絶対善ももちろん素晴らしいが、官房長のようなアンチ・ヒーローにも魅力を感じる。

それにしても相変わらず右京と官房長が食事をしながらやりとりするところは面白い。今回は神戸尊が2人のやりとりを盗み聞きして、それもまた面白い。一方で伊丹たちが最後に被害者の元婚約者に会いに行くところが印象に残る。