監督:三池崇史
出演:役所広司 山田孝之 伊勢谷友介 松方弘樹 伊原剛志 沢村一樹 古田新太 高岡蒼甫 六角精児 稲垣吾郎 市村正親など
感想
出演は上記に挙げた通り、非常に豪華で、脇役の松本幸四郎や吹石一恵、岸部一徳なども良い。日本の映画は役者だけが豪華なのに、中身が薄っぺらなものが多すぎるが、これは中身もちゃんとしたものである。
前半は斉韶の非道や両手両足を切られた少女の容姿など、見るに耐えられないものがあるが、徐々に娯楽時代劇として楽しめる。この映画では斉韶を暗殺するために雇われた武士たちは勝つためには手段を選ばないが、死ぬ気で戦っているので、その点は武士らしいと言えよう。
役所広司はもちろん、山田孝之、伊勢谷友介、松方弘樹、伊原剛志が良い味を出している。特に伊原剛志の殺陣シーンは非常に印象的だ。あと役所広司演じる島田新左衛門と市村正親演じる半兵衛の対比が見所だ。新左衛門は反骨的な武士だが、半兵衛は主君に忠実な武士と、お互い正反対なので、敵として戦い合わなければならないのだが、両者とも誇り高き武士であることは間違いない。半兵衛を斬ったが、彼の死を何とも思わない斉韶を非難する新左衛門が印象に残る。
それにしても落合宿庄屋を演じた岸部一徳が非常に滑稽だ。彼が人にへつらうところがおかしく、また彼が伊勢谷友介演じる小弥太にレイプされるところは笑わずにいられない(笑)。岸部一徳にはやや役不足なようだが、彼じゃなければ笑いをとれなかっただろう(笑)。
個人的に吹石一恵はあまりきれいだとは思わないのだが、この映画での彼女はきれいだった。彼女は眉が濃いので、時代劇の女性を演じるのは良かったと思う。結末がよく分からないのだが、その後、新六郎(山田孝之)が彼女と幸せに暮らせることを祈った。
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