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2012-05-14

真相1

実は去年の10月に既卒トライアルで明光義塾に就職した。試用期間は3ヶ月で、その間は田迎教室に在籍した。


田迎教室に初めて来た日、副室長からある書類にサインするように言われた。そのときはその書類がどういう意味を成すのか分からなかったので、言われるがままにサインした。サインをした後、室長がこう言った。「いいか、よく覚えとけ。俺は何も教えないから、自分で考えて行動しろ!3ヶ月の間に俺が使えないと判断したら、クビにするからな!」と。

いきなりそう言われたので、不安になりその日は早退し、勤務開始を1週間遅らせてもらった。その時点ではもう1つの会社に応募しており、その結果を待った。そこに内定をもらうことを祈ったがもらえず、結局明光で働くことになった。

勤務初日、上熊本教室に行くように言われたのでそこへ向かった。その日は火曜日で、明光義塾では毎週火曜日に朝から上熊本で会議を行っている。会議は午前9時半から午後2時ぐらいまであり、その後は各教室長・副室長がそれぞれの教室に戻って、仕事をするのが日課である。火曜日は朝から拘束されるが、時間外手当てはつかない。だから火曜日は非常に憂鬱であった。

会議が終わった後、田迎教室に戻り、昼食をとった。そして、午後4時ぐらいから勤務が始まり、終わるのは10時を過ぎる。求人には休憩時間は60分と書いてあったが、実際は5分もまともに休めない。だからひどいときは勤務中におなかが減り、気持ち悪くなることがあった。

また火曜日の会議以外にも、時間外で働くことがあった。小中学校にチラシを配りにいくというもので、これはだいたい朝の7時半ぐらいからはじめる。チラシ配りにも時間外手当はつかず、火曜日にチラシ配りをするのなら、拘束時間が合計で15時間を越すことになる。

チラシ配りには消極的だったので、参加したくはなかったのだが、室長から「正社員になりたいなら参加しなさい」とけしかけられ、仕方なく参加した。明光義塾の時間外労働は尋常ではなく、月に1回土曜か日曜に講師研修があるので、そのときは休日すらない。

冬期講習の間はもっとひどかった。講習中は午前7時から出勤し、帰りは午後10時を過ぎる。僕は冬期講習の初日から寝不足のせいで頭痛を起こし、体調を崩してしまう。自分だけに限らず、講習中に副室長やアルバイト講師にも体調不良者が続出した。

1月10日は試用期間の最終日で、勤務終了後に室長に呼び出された。試用期間後の辞令が出される予定であったが、室長からは思わぬ一言を告げられた。それは、正社員としては採用しないと言うものであった。確かに始めから嫌な予感はしたが、解雇通知が事前になかったので、寝耳に水であった…


続く