感想
この話では犯罪人引渡し条約について述べられる。犯罪人引渡し条約とは、外国で犯罪を犯した人物を祖国へ引き渡すというものだ。驚くことに日本はこの条約をアメリカと韓国としか結んでいない。だからその2カ国以外で邦人が犯罪を犯しても、日本は裁くことができない。この話では日本と犯罪人引渡し条約を結んでいない国の人間が日本で犯罪を犯すので、犯罪人引渡し条約について考えさせられる。
今回、右京はほぼ単独で捜査を進めるので、やや暴走気味である。特に刑事部長に反論するところが印象に残る。亀山薫がいたころにはそのようなことはあまりなかったのだが、どうも右京は彼がいなくなってから変わってしまったようだ。右京は亀山がいたころは自分をコントロールできていたのだろう。だから右京は彼を最高の相棒として認めていたのかもしれない。
この話で登場した左刑事は右京以上に暴走していた。そのような性格なので伊丹とは対立していたのだが、伊丹とはそりが合わないわけではなかったようだ。伊丹が最後に左に「おまえみたいな馬鹿、嫌いじゃない」と言っていたとき、彼の脳裏にはあの男が映っていたのかもしれない。
それにしても官房長は相変わらず回転寿司には不慣れなようだ。でも刑事部長でも頭の上がらない存在なので、警察組織の人間としての威厳があるのは確かだ。
2011-06-25
2011-05-25
瞳の奥の秘密 El secreto de sus ojos
あらすじ刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、有り余る時間を使って、彼の人生で未だ忘れることの出来ないある殺人事件を小説にしようと決意する。そしてかつての職場を訪ね、当時の彼の上司で、今では検事に昇格している女性イレーネと再会を果たす。2人が関わった事件が起きたのは、25年も前の1974年。銀行 員の夫リカルドの最愛の妻が自宅で暴行殺害された事件。やがて捜査は暗礁に乗り上げ、そのまま1年が経った頃、ベンハミンは駅で容疑者発見に執念を燃やす リカルドを偶然目にする。その姿に触発され、イレーネとともに捜査を再開したベンハミンは、ついに事件の核心へと迫るのだったが…。
映画を見る前に(*ネタばれ注意)
1974年、アルゼンチンでは当時の大統領のホアン・ペロンが死去し、彼の妻だったイザベル・ペロンが副大統領から大統領に昇格した。しかし、彼女は困難な政局を乗り切れず、1976年にはビデラ将軍のクーデターにより失脚してしまう。
この映画はペロン大統領の死去が背景にあって、当時アルゼンチンは政局が不安定になっていて、おそらく超法規的措置によって犯罪人が野放しにされたと考えられる。だからこれが理由で、ベンハミンは容疑者を起訴できなかったと考えられる。この映画はアルゼンチン人以外にはわかりにくいところがあるので、この映画を観る前にアルゼンチンの歴史をかじったほうが良い。
感想 (*ネタばれ注意)映画自体は非常に良いものだと思うのだが、前述のようにわかりにくいところがいくつかある。しかし、作品の完成度は高いと思う。特にビジュアルが良く、人物と背景の対比(コントラスト)が良く、ビジュアル的な面は非常に素晴らしいと思う。またリカルドの瞳の描写が印象的で、この映画の伏線という大事な役割を果たしている。
もうひとつ印象に残るのはエレベーター内でイシドロがベンハミンとイレーネに銃を見せることで2人を脅かし、挑発するところだ。たとえ無実の罪を着せられたとしても、あのような真似はしないだろう。この時点で彼が犯人だという確信が持てた。 なお話の結末については割愛させていただきます。
2011-05-21
相棒 8-14 「堕ちた偶像」
感想
この話もなかなか良かった。右京と尊はたまきのお見舞いに行ったときに、少女と出会ったことである事件を知ることになる。いかにも相棒らしい話である。
少女が国会議員の男を見たと言うが、少女の母親は信用しない。確かに根拠がないから信用できなくてもおかしくないのだが、固定観念にとらわれない右京にはそうはいかない。母親は人間らしい一方で、固定観念にとらわれてしまう人間としての弱さもある。
ちなみにこの話は4-17「告発の行方」に似たところがある。あの話にも、自分の信念を貫き通そうとするあまりに命を落としてしまった新聞記者がいた。右京は、真実を追い求めることで、死者の無念を晴らそうとする。たとえ何か善意の目的を果たすためであれ、誰かが犠牲になることを彼は許さない。この話で正義感が強く、信念を貫く人間が馬鹿を見ることはないと思えるところに救われた。
この話もなかなか良かった。右京と尊はたまきのお見舞いに行ったときに、少女と出会ったことである事件を知ることになる。いかにも相棒らしい話である。
少女が国会議員の男を見たと言うが、少女の母親は信用しない。確かに根拠がないから信用できなくてもおかしくないのだが、固定観念にとらわれない右京にはそうはいかない。母親は人間らしい一方で、固定観念にとらわれてしまう人間としての弱さもある。
ちなみにこの話は4-17「告発の行方」に似たところがある。あの話にも、自分の信念を貫き通そうとするあまりに命を落としてしまった新聞記者がいた。右京は、真実を追い求めることで、死者の無念を晴らそうとする。たとえ何か善意の目的を果たすためであれ、誰かが犠牲になることを彼は許さない。この話で正義感が強く、信念を貫く人間が馬鹿を見ることはないと思えるところに救われた。
2011-05-19
相棒8-7 「鶏と牛刀」
感想
シーズン8はあまり面白い話がないけど、これは良かった。話は年金横領の話だから、やや複雑だけど、最後辺りで話の内容をだいたい理解することができた。今回は小野田官房長が官僚に制裁を加えるところが印象深い。彼が最後に官僚に制裁を加えたのは「レベル4 後半」と時だった。彼は自分の上司であれ、上の立場にいる人間であれ、罪を犯した人間には容赦がない。杉下右京のような絶対善ももちろん素晴らしいが、官房長のようなアンチ・ヒーローにも魅力を感じる。
それにしても相変わらず右京と官房長が食事をしながらやりとりするところは面白い。今回は神戸尊が2人のやりとりを盗み聞きして、それもまた面白い。一方で伊丹たちが最後に被害者の元婚約者に会いに行くところが印象に残る。
シーズン8はあまり面白い話がないけど、これは良かった。話は年金横領の話だから、やや複雑だけど、最後辺りで話の内容をだいたい理解することができた。今回は小野田官房長が官僚に制裁を加えるところが印象深い。彼が最後に官僚に制裁を加えたのは「レベル4 後半」と時だった。彼は自分の上司であれ、上の立場にいる人間であれ、罪を犯した人間には容赦がない。杉下右京のような絶対善ももちろん素晴らしいが、官房長のようなアンチ・ヒーローにも魅力を感じる。
それにしても相変わらず右京と官房長が食事をしながらやりとりするところは面白い。今回は神戸尊が2人のやりとりを盗み聞きして、それもまた面白い。一方で伊丹たちが最後に被害者の元婚約者に会いに行くところが印象に残る。
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